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宮城県気仙沼市に
株式会社アールテックホームという私たちRCエイジと同じコンクリート住宅に特化して事業をおこなっている会社があります。同社の尾形社長は、かなり古くからRC-Z工法によるコンクリート住宅の取り組みを気仙沼エリアを中心に実践されており、私とももう十年来のお付き合いをさせて頂いている仲です。
気仙沼市はご存知の通り津波による大変な被害を受けた地域で、同社は徐々にではありますがリフォームや新築住宅の計画などを事業としてスタートさせ、地域復興のために尽力されているようです。
そんな中、同社尾形社長より「災害に強いコンクリート住宅をより多くの人に提供したいのでその為のサポートを頼みたい」「そして被災状況を実際に見ておいた方がいい」という事を仰っていただき、8月3日気仙沼市に向かう事になりました。
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現地に到着するとすぐに目に飛び込んでくるのは瓦礫の山の景色。
新聞やインターネットで良く見ていた景色ではありますが、実際に見るとその凄まじさに圧倒され声を失ってしまいます。その景色が360°続いています。
津波の残った海水。
ぬかるんだ土地。
匂い。
大量に飛んでいる虫。
そして瓦礫を撤去している音。
それらが全て同時に入り混ざって目の前に次々に現れます。
見た事の無い現実感の無い景色は、本当にどう解釈していいのか判らないという正直な感想です。
ため息まじりに「5ヶ月経ってもこの状況か・・・」と私が言うと、
「これでも片付いた方だよ!」と明るく笑いながら話しをされる尾形社長。
・・・復興までの道のりは本当に遠いな。正直そう感じてしまいました。
▼南三陸地域の状況。ここには、住宅が綺麗に整理された区画に建ち並んでいたそうです。
全て流されてしまいました。右奥に見える木の下の方が赤く変色して潮被害で枯れています。
そこまで津波が到達したそうです。
▼気仙沼のわりと中心部。船がいまでも放置されているのを街中でかなりの数を見かけます。

▼地盤が700㎜程度下がっている影響。
奥の建物の手前に段がついていて、地盤が下がっています津波の際の海水がいまだ引かない状況。

▼何も無くなってしまった場所に鉄骨の骨組だけが残る。

▼南三陸の海のすぐそばに建つRC住宅。まわりには木造住宅が建ち並んでいたエリア。
ペントハウスよりもまだ高く津波が来たエリア。屋上の手すり金物も全て無い状態。
しかし、周囲に何も無い状況でRC住宅だけ綺麗に残っている姿はそこだけ時間がとまり
何か取り残されてしまっているような感覚すら覚える。
最も驚いたのは、海のコンクリート防波堤が壊されているのにこの建物が残っている状況。
防波堤よりもRC住宅の方が強いのか?ならRC住宅が並んでいれば防波堤になるのではないか?

▼周囲にはまだ瓦礫が放置されている。
コンクリート躯体は綺麗でクラック一本すら入っていない状況。
内部を一旦スケルトン状態にしてリフォームすればすぐにでも住めそうだが、ここまで周辺が壊滅被害を受けるとそもそもこの場所で生活が再開されるのかも疑問・・・。

▼車は原型をとどめていないまま放置。
建物基礎が残っているので辛うじて、どの程度建物が建っていたのかが想像付く程度。
本当に何も無くなってしまったエリア。

▼このRC住宅は、2Fレベルまで津波が到達。
これだけ見ると、建物は綺麗なままで震災被害など無かったように見える。

▼1F内部は5カ月経っても被災した様子そのまま。ありとあらゆるものが散乱している。
主に日用品が多く散乱し、もともとの生活を思い出されとても切ない気持になる。

▼気仙沼に建つRC住宅。ここも2Fまで津波が到達。
建物だけ見るとガラスこそ抜けているがほとんど無傷状態。
あらためてコンクリート住宅の強さを実感。

▼壁のキズが生々しく残る。

▼こちらも気仙沼のRC住宅。周辺はほとんど片付いていない状況。
このあたりは「建築制限」エリアとなっている。では新たな都市計画はどんなものになるのか?まだ一向に方向性が見えない状況だそうです。
この周辺は商売をされていた人が多いエリア。建築制限が掛かるという事は、そこで商売を再開するな、と言う事とイコールである。
見えない方向性に周辺住民の不満が高まっているそう。

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大切な人を無くし、毎日瓦礫の撤去に明け暮れ、仮設住宅生活を余儀なくされている被災された方々が、私たちと同じ日本に沢山います。
しかも車でわずか数時間の距離にです。
今回実際に見る事でリアルに被災地の状況がわかり、よりダイレクトに少しでも私たちが出来る事があれば、何かしらの役に立ちたいと思える事ができました。
被災地では環境の良くない仮設住宅から出たい、新たな生活をスタートさせたいと建築需要が急速に高まっているそうです。それを受けてハウスメーカー各社が既に動き始めています。
しかし、再建築にはもう二度と同じような状況にならない都市計画や建築計画が絶対に必要です。
二度と同じような風景を造ってはなりません。ただ安いからといって災害に何の備えの無い建築を
造ってしまっては、同じ状況を招きかねません。
私たちの造る建築が少しも明るい未来のために役に立てる事を信じて、これからRCエイジは積極的
に活動をしていきたいと思います。
東北地方の復興はまだまだ始まったばかりです。
最後に、お忙しい中このような機会を造って頂きました、㈱アールテックホームの尾形社長
本当にありがとうございました!
これから一緒に頑張りましょう!