2011.12.12
建築において「ぬけ」のある空間を持つということはとても贅沢な事であると思う。
例えば、どこまでも視線の伸びる窓、どこまでも高い天井、どこまでも広い床。
空港や駅舎など広い空間や、体育館、そして倉庫などを改装して出来上がったカフェなども同じく「ぬけ」を感じる建物のひとつです。
つまり、その用途に使う建築としては、そこまでの空間は必要ないかもしれないけれど、
その「ぬけ」があるお陰で、とても気持ち良いと感じる感覚。
それが建築空間における「ぬけ」であると思います。
本日ご提案させていただいた都内のある住宅地のお客様。
計画地の前には、立派な樹木が立ち、低層の住宅地のため、空方向にも十分な「ぬけ」がある非常に魅力のある立地。

これは気持ちの良い住宅が出来そうです!
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2011.12.12
RCageの建築は、鉄筋コンクリート壁式構造。
壁式という名前の通り、壁で支えている構造です。
つまり、壁が無いと構造的に成立させることは難しく、設計する際にはよく、
「壁の量が足りません」
「ここの壁は外せません」
「上下の壁の位置を合わせなくてはダメです」
といった、会話がなされます。
壁式構造における「壁」は、設計上の制約が生まれ、本当に自由な設計をしたいとした場合には、ネガティブな制約として存在しがちです。
計画中の千葉の海沿いに建つ住宅。このプロジェクトは、「WALL」という名を付けて今までのプランニングとは別なアプローチで設計を試みました。
▼平面計画はこんな感じ

壁と壁の組み合わせが建築になる。
風景を見ることと遮ること、それらを同時に行いながら、壁でシンプルな建築を造っていく。
▼上のスケッチを建物の外観はこんな感じ

平面計画を考える際に間取りを造っていくというよりは、敷地の中の壁の位置を決めていき、結果として生まれたスペースに室としての用途を与えていくようなそんな感覚でプランをしました。
シンプルでありながら自由度の高い、そんな住宅になりそうな予感。
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2011.12.09
年末ということもあり、RCエイジもなかなかの忙しさです。
気づけばBlog更新の頻度も・・・、うーん頑張って更新しなければ・・・。
そんな忙しい合間の中、先週、今週と進行中の現場へ視察は欠かさず行っております。
柏で建築中のK邸がなかなかの良い出来!
その中でも、RCageでも初めての試みですが、外装材に木板を使用します。
周辺は、吹き付け塗装で塗り固められたロードサイドの商業建築の中で、あえて自然素材の木板を張りこむ事でどのように見えてくるのか。非常に楽しみです。
▼RCageではコンクリート打ち放しの建物が多い中、明らかに斬新な外観になるはずです。

▼材料はレッドシダー材を使用します。現場納品されていました。

木板を張りこんである建築で、私が真っ先に思い浮かぶのが、「
シーランチコンドミニアム」。
シーランチという土地の寒海へ突き出した断崖の上、週末の別荘として作られた巨大な木造建築シーランチ・コンドミニアム。チャールズ・ムーアの設計により、外壁に杉の木を使い、周囲の自然環境に溶け込むよう配慮して作られたエコロジーロッジです。
建築を勉強し始めた頃、自然になじんだ佇まいであるに関わらず、いかにもアメリカのトラディッショナルなデザインではなく、モダンデザインにまとめられた建築には、かっこよさを感じました。


風化した外装材の板張りは、周辺に溶け込みながらも、今でも斬新さを失わないこの建築は明らかに名建築と言えるでしょう。
コンクリートも年数の経過がもたらす風合いを享受できる素材だと思います。
30年、50年経ったあとでも、輝きを失わないような建築が造れたら幸せだと思います。
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2011.12.01
一般的な家造りの場合、床の仕上げ材は、フローリングやタイルなどバリエーションが豊富ですが、壁面や天井面への仕上げ材の選択肢は意外と少ないかも知れません。
それは日本の住宅のほとんど(90%くらいそうじゃないかな)がクロス仕上げである事が原因ではないでしょうか?
ハウスメーカーや工務店で家造りをすると分厚いクロスのカタログを持ってきて、「この中から選んで下さい。」と。
そして、その中で何とか個性を出したいと思って変わった種類を選んだらカラオケボックスみたいになっちゃった。。。みたいな事ってありそうですよね。
現在施工中の物件にて使用予定の、
porter`s paint(ポーターズペイント)のカタログとサンプルが届きました。
とても表情があり、良い雰囲気。
サンプルの板は、塗るとシックなシルバーの金属のような表情になる塗装です。
コスト的には決して安くはないので、アクセントとして壁の一部に使用する予定です。

壁を塗装仕上げにしたり、壁面にタイルを貼ったりするだけで、
室内の雰囲気がガラっと変わります。




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2011.11.29
既成概念に縛られない、熱意ある人材を求めています。
RCエイジでは
施工マネージメントスタッフ、営業及びアシスタントスタッフ、設計アシスタントを募集します。
■募集職種
施工マネージメントスタッフ(施工管理、マネージメント業務全般)
営業及びアシスタント(RC建築の営業及びアシスタント業務)
設計アシスタント(設計業務補助、模型制作、プレゼン資料制作など)
弊社は主にRC構造の個人住宅・集合住宅・商業ビル等の意匠設計業務を手掛けておりますが、通常の設計事務所とは違い、基本設計・実施設計はもちろん、施工管理まで担当者がトータルでプロジェクトに関わるスタイルです。
デザインに興味があり建築が好きな人、より深く建築に関わりたい人に集まってもらいたいと考えています。
私たちと一緒に次世代に残る建築造りに挑戦してみませんか?
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2011.11.28
先週末、型枠資材メーカー『
元日マテール』主催の「鉄筋コンクリート住宅」住宅相談会を宮城県気仙沼市にて開催され、RCエイジでも長谷、佐藤、神部のメンバーで参加してまいりました。
震災以降、東北に入るのは2回目。
以前来た時に比べ、瓦礫の撤去や建物のリフォームなども幾分進んだ様子は見られるものの、津波被災エリアは、地盤沈下の影響や建築制限エリアの問題等もあり、本格復興はまだまだこれからという感じは否めません。
今回は、住宅相談会という形で実際に被災された方々から直接生の声を聞く事ができ、今後の住宅分野における復興活動の様々な問題点を把握できたと思います。
- 既に住宅ローンを抱えてしまっている方、
- 元の場所に建物を建てなおしたいのにすぐには建築できないエリアとなっている方、
- 新しく土地を求めたいが、売り土地情報が非常に少ないこと、
- 建築の職人の確保が難しいこと、
- 家族を失い一人仮設住宅に住んでいるが、これからどうしたら良いのかわからないという方、
- お年寄りで身寄りもなく、どうしたら良いのかわからないという方・・・。
被災地にはまだまだ問題が多くあります。地元のRC建築を行っている企業とタイアップし、微力ですが、当社も何かしらの支援活動が出来ればと考えております。
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瓦礫が片付いたとはいえ、まだまだこういった景色はあちこちに見られます。
これは気仙沼市
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大きな船が津波で岸に押し上げられている。すぐそばにコンクリート住宅が残って建っていたのですが、既に解体されてしまっていました・・・。
12月末までに建物を解体するかどうかの申請を個人の方が市にするそう。(それまでに行えば市で解体撤去してくれるようです。)こういった津波被害エリアは、地盤が大きく沈下しており、水道電気などの生活インフラのめどが立たないため、構造躯体の損傷の無いコンクリート住宅であってもそこに住む事を諦めて解体される物件も多いと聞きます。
あらためて、個別の建物がいくら耐震性が高くても、街並み全体で地震に耐えられなければ意味が無い事を実感。

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解体された建物は基礎のみを残している。
これは、後ほど建物基礎から様々な測量に利用する目的であえて残しているそう。
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仮設住宅。
左側には玄関がズラーーっと並び、右側には、居間の窓が並んでいる配置。当然プライバシー感も無いし、窓からの景観も悪い。生活ストレスが溜まりそう。同じコストで、もう少し色々とやれるのではないかと思ってしまう。
別にお金を掛けて設備仕様をグレードアップするという発想ではなく、敷地には余裕があるのだから、配置計画をほんの少し変えるだけで色々とやれそうです。この写真では仮設プレハブに木の下地を回していて、これから断熱補強工事を行う模様。最初からきちんと断熱された仮設を建てれば良いのでは?と思ってしまいます。

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下部に見える厚さ15ミリ程度が既存の断熱材。これでは東北の寒さには耐えられません。

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仮設のコンビニ。これは本当に仮設住宅住民は助かっているでしょう。
配達もしているそう。

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地盤沈下しているため、満潮時には海水が道路に来てしまいます。
これは南三陸エリア

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海に転がっているのは防波堤。

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南三陸は、津波被災エリアも建築制限は無いそうです。
しかし、この状況では、しばらくは建築は難しいでしょう。

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2011.11.23
自宅に何気なくおいてあったスノードーム。
スノードームなんて珍しくもない昔からある置物のような感じがしますが、どうもこいつは違うらしい。
知る人ぞ知る「
元祖スノードーム」
だそう!


なんでも世界で初めてスノードームを作った、アーヴェン・ペーツイ3世工房の作品で、なんと全てハンドメイド仕上げ。
たしかに綺麗で、雪の感じの細かさもも全然違いますし、ガラスドームそのものも綺麗です。
しかも、中にはなんと本物のアルプスの水が入っているそうです。
ちょっとしたプレゼントにはいいかも知れませんね。
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2011.11.20
都内新宿区で、新しいプロジェクトがスタートします。
山手線駅からすぐ近くの立地の「商業ビル」です。テナントがまだ未定のため、内部はスケルトンで、主に外部ファサードのデザインとなりました。
この街には、昼は学生が多く夜は繁華街としての活気を見せる場所。
建物のコンセプトとしては、「昼の顔と、夜の顔の両方を持つ建築」。
照明器具は、光が灯った後の光と影の陰影をデザインしていますが、秀逸な照明器具は、光が灯っていない時間でも十分綺麗に見えるデザインが施されています。

ちょうどLouis Poulsenのような年代を超えて愛される秀逸な照明器具を街角に置いたようなそんな建物にしたいと考えました。
外装材には、鉄の帯を軽やかによって回す事によって、コンクリートの重そうなボリューム感や街並みのスケール感を微妙に調整しています。
そしてその帯は時に室内に影をつくり、そして夜は建物そのものが照明器具であるかのように綺麗な表情を出します。
来年から工事スタートの楽しみなプロジェクトがまた一つ増えました。
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2011.11.17
藤本壮介氏が「台湾タワー」設計コンペ1位獲得
中華民国建国100年を記念し、台湾中部にある台中市のランドマークとして建設される「台湾タワー」の国際建築設計コンペ最終審査の結果が11日発表され、日本の建築家・藤本壮介氏の作品が1位に選ばれた。
自分の作品について藤本氏は、伝統的なタワーの形でなく、自然現象といった抽象的概念を用い、人々との距離を縮めようと、特別に台湾「フォルモサ―美しい島」を主なコンセプトにしたと説明した。
氏は台湾のガジュマルからインスピレーションを得て、樹木のように太陽の光が透き通った憩いの場を作り出そうとしている。
今回の優勝により、藤本氏は台湾タワーの設計・施工監理の優先権のほか、8億4200万台湾ドル(約21億5000万円)に上る設計・施工監理サービス費用も獲得した。台湾タワーは高さ300メートルあまりで、面積約1ヘクタール、総工費約65億8800万台湾ドル(約168億2500万円)とされ、2017年に完成の予定。

(台中 12日 中央社)
日本人が国際コンペで獲得するのはやはりうれしいですね。
透き通ったタワー。
「自然現象といった抽象的概念を用い、人々との距離を縮めようと、特別に台湾「フォルモサ―美しい島」を・・・・」といったコンセプト説明は、いかにも藤本壮介的だな、と感じます・・・。
独創的な発想やアイデアを建築として実現させる事は本当に難しいことだと思います。
しかも海外。
建築家は単なる芸術家ではありません。綺麗なパースを書いて終わりではありません。
むしろここからがスタート。
色々とクリアしなければいけない事が山のようにあって、しかし強靭な意志を持ってやりこなす。
しかし、こういった困難なプロジェクトをぐいぐいやりこなすのが、建築家の真の求められる必要な能力なのだと思います。
ただ一級建築士を持っていれば・・・、図面が書ければ・・・、アイデアが出せれば・・・、
建築家として一人前かと言えば全然そんな事はなくて、むしろ図面を書く能力以外の方が大事なんでしょうね。
ぜひ頑張ってイメージに近い建築を実現させてほしいと思います。
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