先週から今週にかけて久しぶりに現場に居る事が多かった。
今日は、新小岩Nマンションで、今週から内装工事に着手するための「墨出し」なんかも
スタッフと一緒に久しぶりにやったりと・・・久しぶりに現場監督気分です。

建築というのは当たり前ですが「現場」で造られるものです。
一見出来上がってみると綺麗なデザインの建物も現場では大変な苦労をして造り上げているものです。
設計者やデザイナーは、当たり前ですが自ら型枠を組んだり、コンクリートを打設したり、配管をしたりなどを行わないので、なかなか現場の苦労というものが理解できません。すべての設計者とは言いませんが、やはり「現場を知らない」設計者はまだまだ多いと思います。
それは、設計者が不勉強というよりは、学ぶ機会そのものがあまり無いからだと思います。
建築は、コンピューター上で書いてプリントアウトして終わりというものとは違います。
綺麗な建築にあこがれてデザイナーを目指す人も多いようですが、建築の世界はそんな綺麗な世界ではなく、もっともっと泥臭いものです。
「私は現場を良く知っている」と言っている設計者の"知っている"とは、本当の意味で"知っている"ではなく、実際には「見た事ある」という程度。
現場での施工を本当の意味で知るためには、職人さんたちがどんな苦労をして建物を造っているかを実際に体感するしか無いのかもしれません。設計者も実際の施工に興味を持ち、一緒に造り上げるくらいの気概があって本当に良いものが出来上がるのだと思います。
その姿勢があってはじめて建築に愛情のようなものが注入されるのだと思います。
そして愛情がこもった建築とそうじゃないものは不思議とわかります。
設計者と現場とは、近くて遠い存在なのです。
現場との関わり方や理解の仕方が一流の設計者となれるかどうかのような気がします。
担当デザイナーはその建築を良いものとして出来上がってくれ!と願うような気持ちで自ら掃除をして現場を綺麗にする。そんな行動だけでも現場への愛着度合や出来上がる建物の質も変わってくるものだと思います。
そんな行動にはデザインのスキルも、設計者としての経験も、法的な知識も全く必要ありません。
実際に造り上げている職人さんたちとのコミュニケーションと、その建築に注ぐ熱意というか責任感のようなものが最も重要なのかも知れません。

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